落合川は東京都東久留米市内に流れている、一級河川です。湧き水がいたるところから出ており、川の水がとてもきれいです。東京都の都心から遠くないところの町中で、山奥にあるような清流に出会える、しかも川の中に入って遊ぶ場所もある落合川を散策しながら紹介していきます。
一日1万トンの湧き水量
落合川は天候などの状況にもよりますが、約1日1万トンの湧き水が出ていると言われています。住宅街の都市でここまで湧き水が出てくる川はとても珍しいです。おそらく宅地化される前はもっと湧き水量が豊富だったことが考えられます。東京都東久留米市は土地が高い武蔵野台地の真ん中あたりにあります。昔から武蔵野台地は土地が火山灰が降り積もった台地であり、雨が降っても土が水を通しやすく、水に恵まれていない場所でした。その中でも落合川周辺の地形は土地が低くなっています。歩いてみると分かりますが落合川の両岸へ離れていにつれ土地が高くなっていきます。住宅化されているため分かりずらいですか、ちょっとした渓谷のような地形になっているのです。湧き水は台地の周辺や、段丘の境目からわき出てきますが、まさしく落合川の地形もそれに近いと思われます。
しかし、ここまで落合川周辺が宅地化やアスファルト化されているのにかかわらず、湧き水が出ているのはすごいです、なぜなのか、今後も湧き水は出てくるのか、今後も調べていきたいと思います。
様々な生き物や植物が生息している
落合川には、水かきれいなために、たくさんの生き物が生息しています。水生生物をねらって、鳥もやってきます。カワセミもいるため、写真をとるためにカワセミの生息スポットの写真を趣味にしている人達が集まることもあります。カワセミは水質がきれいな川でしか見られないため、落合川で繁殖してくれたら嬉しいですね。
メダカ ヨシノボリ ウキゴリ ジュズカケハゼ
落合川を散策してみました
実際に落合川を散策してみました。きれいな川と自然に親しむことができるので、市民の憩いの場にもなっています。落合川の両側は遊歩道になっているため、散歩やランニングをしている人たちも多くみられます。
いこいの水辺
いこい水辺は、夏場になると多くの人たちが水遊びや川の生き物探しなどをしにやってきます。小さな子供を連れて家族で楽しんでいる人たちが多いです。川辺からすぐに川に入ることができて、流れも緩やかで水深も浅いです。月1回ここで川塾も開かれていて落合川の水の生き物を捕まえて落合川の自然について体験的に学ぶこともできます。
環境保全の活動
落合川の川辺に伸びきった草は、定期的に刈られています。また清掃ボランティア活動も行われています。ホトケドジョウなどの絶滅危惧種の保存会など、市民のよる環境保全や調査活動も行われています。今後もずっと落合川の自然環境が保たれて、川の在来種などの生き物が生息しつづけられるように、行政だけでなく市民の力も必要になってくると思います。きれいな落合川を大切にしていきたいですね。